毎年インドで開催されている
インターナショナル・ヨガフェスティバルに参加してきました。
世界各国から招集された著名な先生方から
様々なスタイルのヨガを学ぶことができ
とてもエキサイティングな7日間でした。
また今回もインドという国から
頭ではなく、皮膚感覚として
いろんなことを学ぶことができました。
今日はそんなインドで感じたこと、帰国後思うことなどについて
レポートさせていただこうと思います。
***
2回目のインド訪問で一番強く感じたこと、
それは「全肯定感」でした。
他のレポートの中でも少し触れましたが、
インドって、ホントに何でもありなんですよね。
道には、牛も猿も人間も、バイクもごちゃまぜだし、
シャワーを浴びていれば、突然水になるし、
カフェでチャイを注文して20分経っても
チャイは出てこないのに、トイレ掃除してるし(笑)
さんざん待たされて、ダライ・ラマが来なくても、誰も怒らない(爆笑)
こんなに何もかもがスムーズに行かないことばかりなのに
でも不思議とみんなイライラしてないように見える。
なんでだろう?って考えみました。
***
リシケシに滞在中、食事はアシュラムで提供されるのですが、
飲料水や日用品などは、近所のよろずやさんのようなお店で購入していました。
ある時、豆乳が飲みたくなり買いに行ったところ、
店員さんが、常温の豆乳を持ってきてくれたんです。
その日はとても熱かったので
「冷たいのある?」って聞いてみました。
そしたら、店員の男性が笑顔でこう答えたんです。
「ない(にっこり)」
「でも、いい考えがある。
冷蔵庫で冷やしておいてあげるから、明日買いにくればいい。
1個冷やす?2個冷やす?(にこにこ)」
「・・・・。そうか、その手があったか!」
思わず膝を打ってしまいました(笑)
そして次の日、別の用事でよろずやの前を通りかかると、
店員の男性が、笑顔で大きく手を振りながら
「おーい、豆乳冷やしてあるよ~」
と、おいで、おいでするのです。
ここまでされたら、もう足を止めて買うしかない。笑
一晩かけて冷やされた、その冷たい豆乳は、とっても美味しかった。(本当に)
その時、思ったんです。
日本だったら、絶対、お店の人謝るよなぁって。
「申し訳ございません。冷たい豆乳は置いてありません」 って言われるか、
もしくは
「めんどくさいこという客だな」 って思われるか。
そのどちらかな気がします。
でね、思ったんです。
彼は自分のことも否定していないし
(豆乳が冷えていないのは彼のせいではない)
私のことも否定しない
(めんどくさい客だな、とも思ってない)
自分のことも、他人のことも、否定していなくて、
その中で、今、自分にできることを尽くしているんですよね。
なんか、いいな、こういうのって。思ったんです。
I am OK and You are OK. All OK!
ともすれば、自分のことを卑下したり、
できない自分を責めてしまいがちな私たちだけど、
自分のことを否定しない。
そして、自分と違う相手のことも否定しない。
今、目の前の現状が、自分の思う通りじゃなかったとしても、
それも丸ごと肯定する。
なんかこれって、
ヨガや瞑想で私たちが目指している感覚そのものじゃないですか。
そして、それを日常に活かすって、こういうことなんじゃないかな~って。
自己肯定とか他者肯定とか、難しく考えなくたって、
シンプルでいい。
全部OKって。
だから最近の私は、
何か思い通りにならないことに出会った時、
あの彼の笑顔を思い出すことにしています。
だってあの豆乳、ホントにすっごく美味しかったんだもん。
***
以上、2018年IYFインドレポート、終わります。
これからも、私の中で、この感覚が深まってゆきますように😌
ライター:ヨガ・瞑想部門代表 金田絵美
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