余韻を味わう

活動報告・開催情報

2019.01.6
マインドフルネス

余韻を味わう

毎週土曜日14:30から、銀座の綿本ヨーガスタジオで開催している
マインドフルネスヨガのクラス。

このクラスでは、私が日常で感じたこと、やってみて良かったことを、
役立ったこと、などを紹介しながら、
みんなで一緒にマインドフルな感覚を深めてゆく練習をしてゆきます。

男性や、初心者の方、体のかたい方、など誰でも安心してご参加いただけます。

毎回テーマを一つ設けて、
「知識を附に落とす」こと大切にしてゆきます。
テーマを設けることで、ただ漠然と練習をするよりも
より的をしぼって練習することができ、知識を体感しやすくなります。

このホームページでは
毎回クラスでどんなテーマで、どんな練習をしているのかを
ご紹介しています。

＊＊＊
１月５日(土)　テーマ：余韻を味わう

みなさん、どんなお正月をすごされましたか？
私は実家に帰って、家族や親せきとのんびり過ごしてきました。
昼間からお酒を飲んで、TVを見ながら
だらだら過ごしたせいで、体が重いです（笑）

この中で、お酒を嗜まれる方って
どれくらいいらっしゃいます？
良かった。ほっとしました（笑）

ヨガの先生って、あんまりお酒を飲む人がいなくって
だからあんまり大きな声で言えないんですけど、
私お酒が大好きなんですよ。特にワインが。
好きすぎて、昔、ソムリエの資格を取っちゃったくらい（笑）

それで、お正月にTVで芸能人格付けランキングっていう
番組でワインの飲み比べをやってるのを見ていて、
今日のお話をしようと思ったんです。

さあ、みなさんに質問です。
良いワインを見分けるコツって知ってます？

・・・
・・・
・・・
（みんな目を合わせてくれませんね（笑））

答え：
それは「余韻の長さ」なんです。

余韻が長いワインって、良いワインであることが多いんです。

ワインを飲み込んだ後の、鼻腔に残る香りとか、
口の中に広がるかすかな苦みとか、
後をひくような、のびやかな酸とか、
今度ワインを飲んだ時、そういう余韻を、
ぜひ目を閉じて数えてみてください。
こうやって指を折って、１、２、３、４、５、って。

ワインの世界では、そのワインのポテンシャルが高いと、
余韻が長くなると言われています。

私、日常生活も同じだと思うんですよね。
良い映画とか、良いデートとか。

良い映画を見た後、すぐには席を立つ気がしなくて、
エンドロールをぼーっと眺めていたくなる感覚とか。

すごく楽しいデートをして、駅で恋人とバイバイってした後、
なんか後ろ髪ひかれて、
もう1度振り返ってバイバイってしちゃったり、
電車の席に座っても、なんかにんまりしちゃう感じとか。

そんな風に中身の濃い、充実した時間を過ごした後って、
豊かな余韻を味わうことができますよね。

これって大人の、成熟した人間が味うことができる
人生の醍醐味な気がしませんか？
ある意味とてもぜいたくな時間ですよね。

それから余韻を味わうっていうのは
「今」に集中する練習でもあると思うんです。

マインドフルネスでは呼吸や体の感覚を使って、
「今、ここ」に意識を向ける練習をしますが、
この余韻を味わおうとすることが、
今、目の前に起きていることを見続ける、
感じ続けるっていう練習になってくるんです。

例えば、左右あるポーズ。
今、右側やったから、はいはい、次は左ね～って。
そんな風にポーズをとっていると、
常に脳が、意識が、未来に向かってしまって、
今を感じることが疎かになってしまう。

ポーズをほどいた後の、筋肉が弛緩する感覚とか、
せき止めていた血液が流れてゆく感覚とか、
そういう余韻の豊かさを感じることってできないんですよ。

いつもうちの主人の話で恐縮ですが、
うちの主人、食べることが大好きなんですね。
一緒にお昼ご飯食べている時、にこにこしながら、
ねえ、夜ごはん何にする？とか聞いてくる（爆笑）