活動報告・開催情報

雲の上までそびえ立つケーキ

毎週土曜日14:30から、銀座の綿本ヨーガスタジオで開催している
マインドフルネスヨガのクラス。

このクラスでは、私が日常で感じたこと、やってみて良かったこと、
役立ったこと、などを紹介しながら、
みんなで一緒にマインドフルな感覚を深めてゆく練習をしてゆきます。

男性や、初心者の方、体のかたい方、など誰でも安心してご参加いただけます。

毎回テーマを一つ設けて、
「知識を附に落とす」こと大切にしてゆきます。
テーマを設けることで、ただ漠然と練習をするよりも
より的をしぼって練習することができ、知識を体感しやすくなります。

このホームページでは
毎回クラスでどんなテーマで、どんな練習をしているのかを
ご紹介しています。

***
2月23日(土)テーマ:雲の上までそびえ立つケーキ

先週、超ネガティブなハリネズミのお話をしたんですけど、

今日はその本の中に、もう一つ私の好きなエピソードがあって、
それをどうしても、皆さんにお伝えしたくって、
今日もしつこいようですけど、ハリネズミの話をします(笑)

あのちょっと変わった招待状を書いた後、
ハリネズミは
そうだ、みんなをおもてなしするために、ケーキを焼こう、
と思い立つんですね。

あらゆる動物が喜ぶケーキを焼かなくちゃ、って
はちみつを入れ、干し草を入れ、泥を入れ、塩水を入れ、って
どんどん足していったら、
雲の上にまでそびえ立つケーキが出来ちゃった。

でも、それは結局
「だれにとってもひどい味のケーキ」
だったんです。

で、ハリネズミはこう思うんですね。
「僕は、自分でもおいしい、と思うケーキだけを
焼くべきなのかもしれない」って。

これを読んだ時、
ああ~これ、私のことだ~っ、て思ったんです。

私、ヨガのクラスを組み立てる時、
みんなの顔を思い浮かべるんですね。

あの方は腰が痛いって言ってたな、
あの人は肩が、あの人は確か股関節が・・・
そうやって全員が満足するクラスを作ろうとすると、
とても90分じゃ終わらないんです。

とんでもなく長いシークエンスができちゃう。
たぶん、3時間以上かかる(笑)

そしてたぶん、誰も来てくれないですよね(笑)

だから、私は勇気を持って、
今、自分が一番良いと思うこと、
それを差し出すしかないんですよね。

悩んで、葛藤して、しぼり出したものを
私、これがいいと思うんですけどって。

皆さんも、日常生活の中でこういうことないですか?
義理のお母さんは、ああ言ったけど、主人は反対するし、とか
上司はああ言うけど、お客さんはこう言うし、とか。

あちらを立てれば、こちらが立たずで。
私だって、俺だって、どうすればいいかわかんないよ!
って思うようなことってありますよね。

そんな時、ちょっと勇気を持って、
自分を信じてみて欲しいなと思うんです。
自分の感覚とか、今までやってきたことを信じて、
自分が一番良いと思うこと、
その場で今できる精一杯を尽くして、差し出してみる。

うまく行くこともあるかもしれないし、
いかないこともあるかもしれない。

でもそれが、自分で自分の人生を選ぶってことだし、
そこから、その人らしさが生まれて、自分っていう軸ができて、
そうして私たちはやっと、
自分のことも相手のことも大切にする、っていうことが
できるようになるんだと思うんです。

私、マインドフルネスは
心の総合トレーニングだと思っているんですね。

呼吸に意識を向けて、別のこと考えたら自分の呼吸に戻る。
ズレたら戻す、ズレたら戻す、それを繰り返すことで、
いつでも自分に戻ってくるっていう力がついてきて、

ジャッジしないことで、自分や他人への包容力が高まって、

そして内観することで、自分の心の働きを理解できるようになって、
だから他人の心も理解できるようになってくる。

そうやって、自分って言う軸を保ちながらも、
周りにも耳を傾け、調和しながら自分らしく生きる、っていう
そういう練習をしているんだと思うんです。

体も同じですよね。
ねじる時。自分の芯、背骨は保ちながら、左右に開いて行く。
こうやって背骨まで一緒についていっちゃったら、
軸がずれて、周りにひっぱられて、振り回されちゃう。

だから自分っていう軸はしっかりと保ったまま、
上半身はしなやかに世界に向けて開いて行く。

私たち、ヨガしながら、体をつかって、
そういうあり方を学んでいるんだと思うんです。

ということで、今日も体と心と丁寧に対話をしながら
しなやかで強い軸を育んでゆきましょう。

そして自分のことも、相手のことも大切にする、っていう、
そういう練習をしてゆきましょう。

***

ライター:サティガーデン代表 金田絵美

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