活動報告・開催情報

待つ力

毎週土曜日14:30から、銀座の綿本ヨーガスタジオで開催している
マインドフルネスヨガのクラス。

このクラスでは、私が日常で感じたこと、やってみて良かったこと、
役立ったこと、などを紹介しながら、
みんなで一緒にマインドフルな感覚を深めてゆく練習をしてゆきます。
男性や、初心者の方、体のかたい方、など誰でも安心してご参加いただけます。

毎回テーマを一つ設けて、
「知識を附に落とす」こと大切にしてゆきます。
テーマを設けることで、ただ漠然と練習をするよりも
より的をしぼって練習することができ、知識を体感しやすくなります。

このホームページでは
毎回クラスでどんなテーマで、どんな練習をしているのかを
ご紹介しています。

***
4月13日テーマ:待つ力

先日あるドキュメンタリー番組で
日本酒をつくる職人さんたちの話をみたんですね。

リーダーの高橋さんっていう方は、
もう70歳を超えているんですけど、
すごく情熱的な方で、今まで伝統的に、
誰もが当たり前だと思っていた
工程に疑問をもって、
「梶入れ」っていう、
かき混ぜる作業をやめたんです。
すごく勇気がいることだったそうです。

でもそれをやめたら、
ものすごく美味しいお酒ができるようになって
今では、全国にこのやり方が
広がっているんだそうです。

番組の中で、
高橋さんがこんなことを言っていたんですね。

私は日本酒という
「もの」を作っているんじゃない
「命」を育てているんだ。
だから余分なことをしないで、
自然の力、命の力を信じて待つ。
我慢比べだ。

って、そう言っていたんです。
かっこいいですよね。

でも待つって、なかなか難しくないですか?

私、別のスタジオで
陰ヨガっていうヨガの指導
もしているんですけどね。

陰ヨガを初めて知った時、
驚いたんですよ。

ご存知の方も多いと思いますけど、
1個のポーズを5分くらいキープして、
ずっーと動かないんですよ(笑)

最初、えっ?柔軟性が高まるって聞いてきたんだけど
力を入れないとか、動かないって、
どういうこと?って思ったんですね。

でも、やっていくうちに、
だんだん体でわかってきたんですよ。

この世界には、
待つことでしか得られないものがある。
手を加えすぎると、
もともと持っている力を
損なってしまうことがあるって。

でも私たちってつい、
あれこれ手を加えたくなっちゃいますよね。
それが自分にとって大切なものだったりすると
特にそう。

そんな時、自分が待てない時、
じーっと心を観察してみると、
たいてい不安がそこにある。

このままだったらどうしよう、とか
頑張ってきたけど、
結局うまくいかないんじゃないか、とか、
そういう不安を抱えきれなくて、
自暴自棄になったり、
お酒を飲みすぎちゃったり(笑)
つい余分なことしたくなっちゃう。

だから、そんな時は、
まず自分の不安を抱きしめてあげる。
そうだよね、不安だよね、
怖いよねって。


そして、腹をくくって、信じて待つ。
信じるっていうのは、
相手のこともそうだし、
状況のこともそうだし、
そして何よりも自分自身がやってきたことを
信じてあげること。
それが大事なんじゃないかって思うんですよね。

私、マインドフルネスって、
待つ力を磨くトレーニング
でもあると思うんですよね。

DOINGをやめてBEINGになって、
何もしないことをする、っていう、
一見、無駄に思えることをすることで、
理屈に合わないことや、
効率的じゃないことに対しての
耐性ができてくる。

そして、そういうものを超えたものが
この世界にはあるってことが
体でわかってくるんだと思うんです。

だから今日は、みんなで、
待つ力を磨きたいなって思います。
前屈する時、焦ってせかせか、ぎゅうぎゅう、
前に倒そうとするんじゃなくて
筋肉や関節がゆるむのを待ってあげる。


ポーズをとるときもそう。
急いで完成させようとするんじゃなくて
まず安定感。
そして体が内側から伸びたいって
言ってくるのを待ってあげて
その流れにのってあげる。

そんなふうに
自分の内側の力を信じて待つ。
そんな練習をしてゆきましょう。

この練習が日常生活の中で、
思うとおりにならないことに出会った時、
どっしりと腰を据えて待つ。っていう力に、
きっとつながってゆきますから。

***

ライター:サティガーデン代表 金田絵美

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