活動報告・開催情報

丸ごとを抱きしめる

毎週土曜日14:30から、銀座の綿本ヨーガスタジオで開催している
マインドフルネスヨガのクラス。

このクラスでは、私が日常で感じたこと、やってみて良かったこと、
役立ったこと、などを紹介しながら、
みんなで一緒にマインドフルな感覚を深めてゆく練習をしてゆきます。
男性や、初心者の方、体のかたい方、など誰でも安心してご参加いただけます。

毎回テーマを一つ設けて、
「知識を附に落とす」こと大切にしてゆきます。
テーマを設けることで、ただ漠然と練習をするよりも
より的をしぼって練習することができ、知識を体感しやすくなります。

このホームページでは
毎回クラスでどんなテーマで、どんな練習をしているのかを
ご紹介しています。

***
今日はGWの特別クラス。
いつもよりちょっぴり早く、12:30からのスタート。

2019年5月4日(土)テーマ:丸ごとを抱きしめる

今日はみんなでポジティブってなんだろう?
っていうことについて、考えてみたいなと思います。

ヨガの先生とかしてると、
周りにポジティブな人が多いんですよ。

私、以前、朝ヨガっていうのをやってたんですね。
渋谷のちっちゃいスタジオを借りて、
朝7時からクラスをやっていたんですけど、
お客さんが、あんまり来ないんですよ(笑)

前日に何人か予約が入ってても、
当日みんな寝坊して一人も来なかったりとか(笑)
結構あって。

誰も来なかったりすると、凹むんですよ。
しゅーんって。

で、その話を、周りのヨガの先生たちにしたら、
「一人でのんびりする時間ができてよかったね」
とか
「スタジオ貸し切りで自主練できるなんて贅沢じゃん」
とか、言うんですよ。

「えええーーーって!!!」って。
「みんなすごいなあって。。。」って思ったんですよね。

 

私は全然、そうは思えなかったんですね。
がっかりしたし、悲しかった。

そう言われて、そっか修行が足りないな、と思って、
そう思うとすればするほど、苦しくなるんですよ。

だってそれは本当の気持ちじゃないから。
本当の気持ちにフタをして
偽物のポジティブになろうとしているだけだったから。

みんなも、そんなことないですか?
ショックとか、悲しみを
反射的にポジティブに変換しようとしちゃったり
無理に明るく考えようとしたり、してないですか?
ちょっと考えてみてください。

***

マインドフルネスでは、
良い悪いをジャッジしないっていうことを
大切にしますよね。

それは外側の現象に対してもそうだけど
何よりも自分自身に対して、
そうありたい、って私は思うんですね。

自分の中の弱さとか、醜さとか、
人から隠したいような部分もジャッジしないで、
そんな自分の丸ごとを抱きしめてゆく。

そうすることでしか
本当の意味のポジティブさとか、
自己肯定感、自分が自分でいていい、
っていう感覚は、深まらないんですよ。
もう、それしかないんですよ。

***
私、忘れられない思い出があるんですね。
前に、クラスで慈悲の瞑想をした時、
レッスンの後、生徒さんが、私のところへきて、
こう仰ったんです。

「わたし、人の幸せが願えないんです」って。
「だから、慈悲の瞑想をすると、ものすごく苦しい」って。
そう言って、涙をこぼされたんですよ。

話を聞いてみたら、
すごくつらい経験をされて、人間不信になっていて
それで人の幸せを願えない、苦しいって。言うんです。

その時、私、願えなくてもいいです、って言ったんですね。
だって、願えない時ってありますよね。

私はあります!
自慢じゃないけど。

人の幸せがうらやましくなっちゃったり、
喜んでいる人を見て、みじめな気持ちになっちゃたり、
そして、そんな卑屈な自分がますます嫌になっちゃったり。
そういうこと、ないですか?

でもね、私、思うんです。
誰だってそんな時もあるし、
ましてや傷ついていたら、時間薬が必要な時もある。
だから無理にポジティブになる必要なんてないって。

私たちの内側には、みんなちゃんと優しさが備わっていて、
ただちょっと傷ついたりすると、心が閉じちゃって、
出てこれなくなっちゃう時もあるけど、

そんな時は、少し休んで、
そんな自分のその丸ごとを抱きしめてあげればいい。
そうしたら、ちゃんと内側から優しさがあふれてくるから。
だから大丈夫って。そう思うんです。
そういう生き物なんですよ。私たち。

だから今日はみんなで、自分をジャッジしないっていう
練習をしてゆきましょう。
体が固くても、ポーズがきれいにとれなくても、
瞑想中、雑念が沸いても、それでいい。

そんな自分の丸ごとを抱きしめてあげて
自分自身と手をつなぐ。

そしてそこから、
自分らしく前を向いて歩いてゆく、っていう
そういう練習をしてゆきましょう。

***

ライター:サティガーデン代表 金田絵美

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