活動報告・開催情報

エゴと言語の関係

MELON ONLINEで提供している
マインドフルネスのセッション。

セッションの中では、
私が日常の中で感じたことや、
どんな風にマインドフルネスを活かしているか、
そんなことをお話しながら、

毎回、何かテーマを一つ設けて
セッションをすすめています。

テーマを設けることで、ただ漠然と練習するよりも
知識と体験がつながる感覚が増えてくれたらいいな、
そんな風に思っています。

このホームーページでは
そのいくつかを、ぽつぽつとご紹介しています。

********************

テーマ:エゴと与格構文

よく言われることですけど、
瞑想が深まらない原因の一つに
「強すぎるエゴ」っていうのが言われますよね。

私は個人的に、このエゴと言語って
深い関係があるんじゃないかって思っているんですね。

あ、これ別に論文とかがあるわけじゃないですよ。
私が勝手に思っているだけ。

例えば、英語では、水を飲む時、
I drink water. っていいますよね。
必ず「I」=「私が」って言葉に出す。

これに対して、日本語では主語を省くことが多いですよね。
ただ水を飲む。って。

あんまり「私が」水を飲みますって、
いちいち言わないですよね。

だから英語圏では、自分をしっかり主張する人が多くて、
日本人ってあんまり自己主張しないって言われるのかなー、
なんて、ぼんやり思っているんですけどね。
(繰り返しますけど、これ私の勝手な意見ですよ)

 

でもね、日本語で、水を飲むっていう中にも、
頭の中をよーく観察すると、(観察してみてください)
うっすら「私」が省略されているんですよ。

無意識のレベルではやっぱり「私」っていう概念が
含まれているんですよね。

そんなことをつらつらと考えていたら、
この前、読んだ漫画に面白いことが書かれていたんですね。

ヒンディー語に「与格構文」っていう考え方があって

例えば
「私はとてもうれしかった」っていう文章を直訳すると、
「私に、とても大きな喜びが、やってきて留まっている」
って言う風になるんですって。


出典:「ヤンキーと住職」近藤丸

だから、例えば
「りんごが好き」は
「りんごへの愛が、私のところへきて、留まっている」
になる(笑)

それから、
「風邪をひいた」は
「風邪が、私のところへやってきて、留まっている」
になるし

それから、
「怒っている」は
「怒りが、私のところへやってきて、留まっている」
になる

それから、それから、
もう、ええっちゅーねん?(笑)

なんか、すごく感動したんですよね。
マインドフルネス的だなーって思って。

こうやって、主語を入れ替えると、
私っていう感覚が薄まる気がしません?

私が息を吸ってるんじゃなくて、
呼吸が私の中にある。
呼吸がここで起こっているとか。

私が痛いんじゃなくて、
痛みやこわばりが体の中にある。
この感覚が、今ここにあるっていう感じ。

そう考えるとね、
少しだけエゴが薄まるような気がするんですよねー。私。
どうでしょうか?(笑)

だから今日はちょっと主語を入れ替えて、
エゴを薄めるっていう練習を
みんなでしてみたいなって思います。

**************

ライター:サティガーデン 金田絵美

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#幸福学
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