活動報告・開催情報

心がポカポカするお話

今日はいつも私のヨガクラスに参加してくださる
生徒さん(男性)が書かかれた文章を、ご紹介したいと思います。

読んでいて、胸の奥が温かくなりました。

私がヨガや瞑想を通してお伝えしたいって思っていることが
飾らない言葉で、清々しく語られていて、
なんか人間っていいなって。そう思いました。

(ご本人の了解を頂いて転載させて頂いております)

************************

もうすぐ10年です。現在の仕事に就いて。

10年前は商売が傾いていましたので、色々とバイトもしました。
派遣登録も3社していましたので、多種多様な依頼もありました。
事務、販売、工場内作業、運転手、と職種も様々、
派遣先も建設、運輸、メーカー、金融、食品とバラエティーに富んでおりました。

その中で特に印象に残った(楽しい?)
お仕事を紹介したいと思います。

①金融調査員
②電光掲示板取替え工事の監督
③マンション販売のサクラ
④海外コンテナ下ろし作業員
⑤ショッピングモールの店内改装作業員

本日は①の金融調査員にします。

依頼はクレジットカード(信販)会社で、

調査対象は支払い延滞者の調査です。
延滞者にもランクがあり、悪質な者は連絡出来なかったり、
引越しして行方不明なっている者もいるようです。
私の調査対象はその下の(上?)ランクで、
一応住所は判明しておりました。

調査対象は全国エリア毎に分かれていて、
私は主に埼玉、茨城、と千葉の一部でした。
対象の個人情報は直接取りに行くか、
書留郵便で突然届きます。
調査期限と報酬が案件毎に決まっていて、
困難なモノは高額ですが、経費は全て込みです。
調査項目は多岐にわたり、
所在の確認、家族構成、就業の状況、
目に見える資産状況、近所での評判等々。
家屋の整頓状況なんかもあり、
時としては直接接見しての状況把握もありました。

一番難しいと感じたのは、
本人への接見してはいけない調査です。
ご近所へのアタックも
言葉使いから気をつけなければいけません。
また、私の素性が怪しいと感じれば、
何も教えてもらえませんし
下手をすると警察を呼ばれたりします。

本人への接見も簡単ではありません。
中には逆上してキレてしまい、
包丁を振り回し、
ネクタイを真っ二つにされたこともありました。
ほんとの事です。

良い事もありました。
北茨城から福島方面に出張した時は、
3泊4日の旅でした。
朝8時から夜20時までフルに廻ります。
車での移動ですが、
移動中は景色を楽しんだり、
美味しい郷土料理を食べたりしました。

地図を見ながら効率良く廻るため、
順序と時間計画をたてます。
ほんとに旅行の計画を立てている様です。
名所旧跡もちょっと入れたりして楽しかったです。
夜は温泉に泊まり、一人旅の楽しさを満喫です。
それでいて、仕事は捗りますから結構な収入になるのです。

また、こんな事もありました。
古い団地でしたか、訪ねると応対は少女がお出迎え。

私「おかあさんいますか?」
少女「ママは病気で寝てるの~」「おなかすいた~」
私「そうかあ~寝てるんだあ~大丈夫?」って聞くと

奥からかぼそい声で
「すみません~なんですか? 具合が悪く寝てるんです」

私「それはすみませんでした、○○信販の××と申します」
「また、次回にしますね」と言うと
女性「すみません、ちょっと来て頂けませんか? こちらに」との声

大丈夫かなぁ~とおそるおそる家に上がると、
何もない部屋にびっくり。
布団にお母さんとおぼしき女性が寝ているのですが、
家財道具がほとんどない。
テレビもタンスもテーブルも。。。。

女性「すみません。お金返せなくて。
調子が悪くて仕事に行けないのです。。。」
私「良いのですよ。私は取り立てではございません。状況調査だけですから」
「返済猶予もありますし、心配しないで養生して下さい。」
女性「そ、そうですかぁ。。。てっきり取り立てなのかと。。うぅ。。」
私「大丈夫ですか? 救急車呼びましょうか?」
女性「大丈夫です。ただ。。。」

こんな時って不思議と愛情が沸いてきません?
とりあえず、近くのほか弁探して、お弁当と飲み物。
コンビニでパック御飯や卵、
カップ麺やお菓子等、いっぱい買い込んできます。
お腹が空いていたんですね。
少女の美味しそうに食べる姿を見ると、なんか嬉しくなります。
なんか良い事した様な気分~

調査の仕事はすっかり忘れましたが、気分は最高でした。

******

人に優しくするのって、その相手ももちろん、
自分の心も温めてくれる。

そして、それが今こうして、私の心まで温めてくれる。

本当に、毎日、生徒さんから教わること、励まされること、
勇気づけられることが、がいっぱいです。

みんな、いつもありがとう。

*****************
ライター:サティガーデン代表 金田絵美

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