活動報告・開催情報

反応から対応へ

毎週土曜日14:30から、銀座の綿本ヨーガスタジオで開催している
マインドフルネスヨガのクラス。

このクラスでは、私が日常で感じたこと、やってみて良かったこと、
役立ったこと、などを紹介しながら、
みんなで一緒にマインドフルな感覚を深めてゆく練習をしてゆきます。

男性や、初心者の方、体のかたい方、など誰でも安心してご参加いただけます。

毎回テーマを一つ設けて、
「知識を附に落とす」こと大切にしてゆきます。
テーマを設けることで、ただ漠然と練習をするよりも
より的をしぼって練習することができ、知識を体感しやすくなります。

このホームページでは
毎回クラスでどんなテーマで、どんな練習をしているのかを
ご紹介しています。

***
1月26日(土) テーマ:反応から対応へ

ちょっと前ですけど、テレビで、
純烈っていうグループの記者会を見たんですね。


知ってます?
といっても、私、そのグループのことは
あんまりよく知らないんですけどね。

メンバーの1人が何やら事件を起こしてしまって、
で、その当事者じゃなくて、
グループの残りのメンバーたちが
記者会見をしていたんです。

その中の1人が印象的なことを言っていたんですね。
その事件を起こしたメンバーのことを
「確かにあいつは昔から怒りっぽかった。
そして何に対しても反応が早かった」
っていうようなことを、言っていたんです。

反応的な人っていますよね。
にらまれたら、殴る、とか。

それから悪い反応じゃなくても、
例えば、何か食べたとき、
口に入れた直後に、すぐに「おいしーっ♡」っていう感じの人とか。
全然味わってない(笑)

そんなふうに反応的に生きていると、
自分の感情とか他人とか、外的な要因に
振り回される人生になりやすい、と思うんですよね。

ご存知の方も多いと思いますけど、
ヨガの根本経典と言われるヨガスートラの冒頭には
「ヨガとは、心の働きを止滅させることである」
と書かれているんですね。

つまり、反応しちゃう心の働きを静めること。
それがヨガだって、言ってるんです。
大昔から人間の悩みって、変わらないんですよね。。。

さらに現代って、刺激が多くて、
心が反応するように、社会の方が仕組まれている。
電車に乗れば、中づり広告がいっぱいだし、
スマホを開けばメールやSNSの通知とか。

私は綿スタへ来るときは、
なるべくキョロキョロしないようにしています。
だって銀座の街は誘惑に満ちていて。。。(笑)


とにかく、心が反応することだらけですよね。

でもだからこそ、私たちは意識的に
心を静める練習が必要なんだって思うんです。

じゃあ、心を静めるためにはどうしたらいいのか?

マインドフルネスでは、
「考える」から「感じる」に切り替えて、
今に意識を集中すると、心が静まりやすいと教えています。

心がさまようのって、たいてい過去か未来のことですよね。
あんなこと言わなきゃ良かった、ていう後悔とか
ああ、明日どうしよう、っていう不安とか
みんな過去か未来のこと。

でも感じるって、今しかできませんよね。
過去や未来は、考えることはできるけど、
過去を感じるとか、未来を感じることはできない。

だから、呼吸とか、体の感覚とか、
今、ここ、実際に目の前にある感覚に意識を向けることが
心を静める練習になるんです。

そして、ここからが大事。
ヨガスートラでは、
心が止滅した後のことは説かれていませんけど、
私たちは日常を生きてゆかないといけないですよね。

だからその静かになった心で、どう生きてゆくのか。
外からの刺激に「反応」するんじゃなくて
今度は「対応」する。
自分で行動を選択してゆくってことが、大切だって思うんです。

だって人生は選択の連続ですよね。
だから反応にふりまわされるんじゃなくて、
自分で行動を選択していくっていうことが、
自分らしい人生を生きるための、鍵だと思うんですよ。

というようなことを、純烈の記者会見を見ながら
考えておりました。。。(笑)

ということで、今日は、いつもやってるポーズでも
はいはい、ダウンドックね~って、
反応的にポーズをとるんじゃなくて、

本当にこの手の位置、指の向きでいいかな?
ひざの曲げ具合はどうかな?
そうやって、自分で気づいて、選択をする。

苦手なポーズや感覚に出会った時も、
反射的に、反応的に動くのではなく、
その感覚をちょっと味わってみる。
味わってみたらそんなに悪くないかもしれない。

もし危険な感覚だったら、落ち着いて、
「反応」ではなく、「対応」してゆく。
そんな練習をみんなでしてゆきたいなと思います。

自分の無意識の反応に振り回されないで、
自分の人生は自分で選ぶっていう練習をしてゆきましょう。

***

ライター:サティガーデン代表 金田絵美

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