毎週土曜日14:30から、銀座の綿本ヨーガスタジオで開催している
マインドフルネスヨガのクラス。
このクラスでは、私が日常で感じたこと、やってみて良かったこと、
役立ったこと、などを紹介しながら、
みんなで一緒にマインドフルな感覚を深めてゆく練習をしてゆきます。
男性や、初心者の方、体のかたい方、など誰でも安心してご参加いただけます。
毎回テーマを一つ設けて、
「知識を附に落とす」こと大切にしてゆきます。
テーマを設けることで、ただ漠然と練習をするよりも
より的をしぼって練習することができ、知識を体感しやすくなります。
このホームページでは
毎回クラスでどんなテーマで、どんな練習をしているのかを
ご紹介しています。
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2月9日(土) テーマ:オノマトペとありのまま
えーと、オノマトペっていうのは、確かもとはフランス語だったと思いますが、
日本語でいうと擬声語のことです。
動物の鳴き声とか、物音をまねして表現すること。
例えば、カラスだったら、カーカーとか、
風がひゅーひゅー吹く、とか。
以前テレビで、これが国によって全然違うっていう番組を観たんですね。
日本では犬は、「ワンワン」って鳴きますよね。
でも英語圏では「バウワウ」っていう。
くしゃみ。日本では「ハクション」ですよね。
アメリカでは何て言いうか知ってます?
「アチューッ」って言うそうです。
「アチューーッ」って
なんかブルース・リーみたいですよね(笑)
それから、ブタ。日本では「ブーブー」ですよね、
でもアメリカでは「オインク、オインク」っていうんだそうです。
「オインク、オインク」なんか可愛い(笑)
おもしろいし、不思議ですよね。
私たちには「ブーブー」って聞こえるのに
アメリカの人には「オインク、オインク」って聞こえるんですよ。
なんでなのか?
それは、脳が勝手に編集を加えているから、なんです。
ブタは日本にいる時だけブーブーっていってると思います?
アメリカに行くと、そうだここアメリカだから、
オインクオインクだった、って、鳴き方、変えてると思います?
そうじゃないですよね。
私たち、子供のころから絵本をみたり
大人から、犬はワンワン、ブタはブーブーだよって
教わってきたから、そう聞こえるんですよね。
つまり私たちは、ありのままを聞いていると思っていても、
実はありのままじゃなくて、自分の都合の良いように、
「あって欲しいまま」を聞いたり、みたりしているんですよ。
じゃあ、「ブーブー」と「オインク、オインク」
どっちがあってて、どっちが間違ってると思います?
そういう問題じゃないですよね。どっちも間違ってない。
私たち、誰かと衝突した時って、
つい自分は合ってる、相手が間違ってるっ
て、思いがちですよね。
でも、そんな時ちょっと立ち止まって
もしかしたら相手には、違うように見えて、
違うように聞こえているのかも、って。
そんな風に思えたら、素敵だなって思うんです。
マインドフルネスでは、良い悪いの判断をしないで、
ありのままを観るっていう訓練をしてゆきますよね。
例えば、こういう音。
音を良い音とか、悪い音とか判断しないで、
ただの音として、聴く。
空気の振動が、ただ鼓膜や皮膚に
届いているんだって受け取る。
そうやって、事実を事実として、
ありのまま受け取るっていう練習をしてゆくと、
自分の都合や先入観をはずして、
世界を観ることができるようになってきます。
そうして、自分の見ている世界だけじゃなくて、
相手の見ている世界、聞いている世界も
尊重することができるようになってきます。
昔の私は、いつも他人や世界をジャッジしていたんですね。
普通こうだよね、とか。
こういう時はこうして当然じゃない?って。
だからいつもキリキリしていた。
でもマインドフルネスを学んで、
ジャッジしないっていう練習をしていくうちに
世界がちょっと違って見えるようになってきたんです。
自分の思い込みをゆるめて、世界を観てみたら
そんなに悪くないかもって。
みんなそれでいいのかもって、
そう思えるようになってきたんです。
そしたら、生きるのがすごく楽になってきたんです。
だから今日もみんなで
「感覚をありのまま受け取る」
っていう練習をしてゆきましょう。
前屈した時、思うように曲がらなくても、
良いとか悪いとかジャッジしないで、
ただそこにある、
骨とか筋肉の感覚を、じーっと味わってみる。
バランスポーズの中で、
揺れてる自分に気づいても、
それもいいとか悪いとか、判断しない。
理想とは違う自分がいても、
そんな自分自身に対してもジャッジしない。
ああ、そうなんだって、ただありのままを感じる。
そんな練習をしてゆきましょう。
この練習がマットの外に下りた時、
自分のことも大切にしながら
相手のことも大事にするっていう練習に
きっと繋がってゆきますから。
それでは始めてゆきましょう。
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ライター:サティガーデン代表 金田絵美
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