Mindfulness

サティガーデンでお伝えしているマインドフルネスについて
ヨガ・瞑想部門代表、マインドフルネス瞑想協会認定講師の金田絵美が解説します。

マインドフルネスとは?

最近よく耳にする「マインドフルネス」という言葉。
TVや雑誌で特集され、ビジネスの世界でも能力・業績アップのために導入する企業が増えています。

なんとなくは知っているけれど、つまりどういうことなの?
そんな方に向けて、わかりやすく解説します。

マインドフルネスとは?

マインドフルネスとは、アメリカで生まれた言葉で、
もともとはアメリカの医療現場で
開発された脳のトレーニング方法です。

マサチューセッツ大学医学大学院のジョン・ガバットジン博士が、
自身のクリニックで慢性疼痛(病気自体は治っているのに痛みがなくならない症状)
の患者さんたちに向けて開発したMBSRストレス軽減法というトレーニングがベースになっています。

心理学と呼吸法、瞑想を組合せたこのプログラムを8週間行うことで、脳の構造が変化し、
ストレスが軽減し、集中力や生産性が向上することが科学的に実証されると、その手法がビジネス界へも波及し、
Googleやアップル、マッキンゼーといった大企業が社内研修に導入するようになり、爆発的に広まりました。

特徴は、従来の呼吸法や瞑想法では、明らかにされていなかった効果が、科学的な実証データで証明されていること、
そして、アメリカという国がら、どんな宗教の人でもできるよう、宗教色を排除していることがあげられます。

つまり、マインドフルネスは、いわば「集中力」や「内観力」を鍛える脳のトレーニングであり、
従来の瞑想のゴールであった「悟り」や「無我の境地」といった漠然としたゴールを目標とはしていません。

それよりも、今目の前にあることに意識を集中することによって、集中力を鍛え、仕事のパフォーマンスをあげたり、内観することで自分の心の癖に気がつき、それを正してゆくことで自分の軸を定め、周囲との調和を育む、といった日常生活に活かせるとても実践的なトレーニングなのです。


どんな効果があるの?

マインドフルネスを実践することで、下記のような効果・効用があることが科学的に実証されています。

■仕事・学業・運動のパフォーマンスが向上する
(集中力がつき、記憶力が向上する)
    ■心が穏やかになる(不安やストレスを感じにくくなる)
    ■健康になる(自律神経を整え、ストレス由来の慢性病も改善)
    ■自分軸が定まる(認知のゆがみをとり、無意識の反応が減り、感情に振り回されなくなる)
    ■人間関係が良くなる(EQ*が高まり、対人関係が良くなる)
    *心の知能指数:自分や他人の感情を知覚し、また自分の感情とうまく付き合う脳力

中でもとりわけ私が実感しているのが、次の3つです。

    1.集中力、パフォーマンスの向上
    2.自分軸
    3.良好な人間関係

まず、今、目の前にあることに意識を向け続ける訓練をすることで、
どんな状況の下でも集中力を保てるようになってきました。
結果的に仕事のスピードも質も向上し業務パフォーマンスがあがりました。

また、自分を内観する練習を重ねることで、自分への理解が深まり、
認知のゆがみに気づいたり、自分の感情や他人の言動に振り回されない自分が保てるようになってきました。
自分がやりたいこと、できること、が明確になり、主体的に人生を生きて行けるようになりました。

そして、自分や他人の感情を理解する力が高まったことで、
自分に無理することなく、相手との相互扶助に基づいた良好な人間関係が築けるようになりました。
「人間の悩みは、つまるところ、全て人間関係にゆきつく」と心理学者のアドラーも言っています。
家庭や、職場、地域のコミュニティでも、自分が所属するすべての環境において、
良好な人間関係を保つことができると、悩みのほとんどが解消し、人生の質が格段に向上します。


私がなぜ「マインドフルネス」をおすすめするのか?

私がなぜマインドフルネスをおすすめするのか、私の実体験からお話します。

私はOL時代、約15年間、役員秘書として働いていました。
常に正確さやスピードを求められる環境の中、「頑張る」と「無理をする」の違いがわからず、体の調子だけでなく、心の調子まで崩してしまい、通院・服薬を余儀なくされたこともありました。

そんな中、キャリアアップのために留学をし、念願の外資系の会社に就職を果たしたものの、慣れない仕事と職場の人間関係に神経をすり減らして、毎日ヘトヘトになっていました。

周りからみたら順調な人生を送っている、と見えたかもしれません。
でも、頑張っても、頑張っても報われないどころか、どんどん苦しくなってゆくのです。

ゴールのないマラソンを走っているような感じ。
自分はもう走るのに疲れたのに、走るのがやめられない。

誰かに「もう走らなくていいよ」そう言って肩をたたいてもらいたい、そんな心境でした。
ずっと生きづらさを抱えていました。

そんな中、マインドフルネスに出会い、こつこつ実践を続けてゆくことで
ボロボロだった心と体が次第に元気を取り戻していったのです。

過酷な競争社会の中で、私たちの脳は常にフル回転を強いられ、
いつもアイドリング状態。休む暇がありません。
その結果、脳が疲弊し、集中力の低下や自律神経の乱れ、うつ症状、睡眠障害など、
様々な心身の不調が引き起こされます。

そんな時に必要なのは「ON/OFFの切り替えが上手になること」。
あえて脳を休ませる時間を持つことが必要です。

マインドフルネスを実践し、意識して脳を休ませる時間を持ったことで、
脳が本来の力を取り戻し、気力や集中力が戻ってきました。
また優先順位がつけられるようになり、決断力や直観力も高まりました。

そして「内観する力」つまり、心の声に耳を澄ませてあげることができるようになると、
心のちょっとした不調に気づき、ケアしてあげることができるようになります。
自分の感情に振り回されることが、格段に減ってくるのです。

自分の内側を見つめ、心の癖に気づき、正しく観るという訓練をしていくことで、
これまで無意識に反応していた感情も、主体的に「選ぶ」ことができるようになってきました。

自分で自分の体と心を整える。
それができるようになると、自信=「自分を信じる力」が生まれてきます。

心が安定し、自分という土台が整ってくると
周りの人の目や意見に振り回されない、確固とした自分の軸が定まってきます。

そして、他の誰でもなく、自分自身が人生の手綱を握り、
人生を切り開いてゆく力がついてきます。

■周りや感情に振り回されて苦しんでいる方、
■頑張り癖が抜けない方、
■漠然とした不安に苛まれている方、etc.

そんな昔の私のように生きづらさを抱えている人たちに、
肩の荷を下し、自分自身を取り戻して、人生を力強く豊かに歩んでいって欲しい。
そんな想いから、マインドフルネスをお伝えし続けています。

 

まずは体感。やってみること。

こんなふうに、マインドフルネスは、私の人生を救ってくれました。
マインドフルネスは、誰でも、いつからでも始めることができます。特別な才能も道具もいりません。

繰り返しになりますが、マインドフルネスは「科学的根拠に基づいた脳のトレーニング法」なのです。
ですから、誰でも、いつからでも始められます。

そしてそのテクニックは、一度身につければ、一生の財産になります。

ただしトレーニングは実践が大切。

本やセミナーで知識がどれだけ増えても、実践しないと効果を得ることはできません。

ですから、まずはやってみること。実際に脳を使って体感することが第一歩です。

 

サティガーデンでは、誰でも、簡単に、マインドフルネスを体験していただけるように、
個人向けワークショップ、スタジオでの指導、オフィス向けセミナー、など
様々なプログラムをご用意しています。

  


自分のための一歩を踏み出したい、そう思った方は
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サティーガーデン ヨガ・瞑想部門代表
マインドフルネス瞑想協会認定講師
金田絵美

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